テープ起こし

 11月から持ち越したお仕事をようやく終えた。奄美大島で先生が撮影した芸能の記録映像を上映したときの、現地の人たちと先生方とのディスカッション記録の書き起こし。


 便利だったのが、okoshiyasuというフリーソフト。文書ファイルをアクティブにしたまま、キーボードのショートカットで一時停止・再生・早送り・巻き戻しができる。そして一時停止のあと再生すると、デフォルトで2秒ほど前から再生してくれるようになっている。うまく聞き取れるところは、ほぼ語りと同じスピードで入力ができた(変換ミスと戦いつつ)。


 やっぱり大きな壁があって、人口50人の村で25人もの人が集まり、感想を口々に語っていたときの盛り上がりのようなものは、録音からはなかなか書き起こせない。聞き取れないだけではなく、その場で「聴いていた」ときの感じ方とまったく違うものが再生される。語りは言葉≒文字であるだけではなく、それ以上に、音であるということを実感した。