桜カウントダウン

 新年以降、何か間違ったスケジュールが続いていて更新しそびれていました。「時間がない」というより、「ブログ書いてる暇があったら積もったものを片付けろ、と言われそう」というほうで。


 3月11日深夜、9ヶ月ぶりに一時帰国しました。関空から向かった先は大阪キタのかなり怪しい繁華街、翌日は18きっぷで名古屋へ。


 名古屋での用事は完全に私用だったのですが、今週になってようやく落ち着き、関西に滞在しています。この週末からは都内・静岡方面に向かいます。その後の予定はまだ決まっていないという状態ですが、4月頭まで日本にいる予定です。


 香港の人々からは、「なんで3月に帰るのか」「桜を見に帰るのか」と聞かれましたが、確かに3月はまだ冬学期の最中で、ゼミを休んでの帰国となりました。一応、3月に帰国することは前から決めていて、それは奨学金の報告会に合わせていたのですが、他にもいくつか理由はあり、それらがすべて「2009年度が終わるから」に原因があることにしばらくして気付きました。


 高校卒業以来、3月はいつも非日常で、旅の季節でした。どんなに現状が煮詰まっていても、3月が来ると、もう諦めて動き出すしかないという、それくらい、「一年は桜とともに終わり、桜とともに始まる」という感覚は強いものなのだと実感します。


 中国語で「春までここにいる」という表現を使ったとき、ロマンチック過ぎて誤解を呼びかねない、と言われたことがあり、そのときは意味がわからなかったのですが、恐らくそこの感覚の違いなのだろう、と後になって納得しました。


 まだ寒い日本の三月、桜の前に沈丁花の香りに間に合ったのがとても嬉しいです。戻るまであまり時間の余裕もなく、戻ったら大問題が待ち構えているのですが、しばらくは自分の中で混乱した何かを切り離しつつ、残った後半一年、徐々に現実に戻るための準備をしていこうと思います。