旧正月

 14日は太陰暦の1月1日でした。新年快樂、恭喜發財、情人節快樂、という挨拶が飛び交っていました。近年の日本の元旦と同じく、街中では観光客向けを除き、飲食店や店が結構閉まっています。といっても、私は日本の都市部で元旦を迎えたことがないのでなんとなくの感覚ですが。


 旧正月という呼び方は日本語的で、大陸の人たちは「春節」と呼びます。日本の中華街でもこの呼称が採用されていました。香港では単に「新年」、「農暦新年」というのが一般的なようです。英語では、大陸式ではSpring Festival、香港式はChinese New Year、もしくはLunar New Yearと呼ぶようです。私にとってはこの休みは休みではなくむしろ繁忙期なので、別件を抱えつつカメラを持ってうろうろ走り回っています。


 しかし海沿いだけあって天候が不安定です。「初めての新年がこんな寒くて残念だね」と言われました。そのときは15度近かったので寒くないよ!と返しましたが、現在の気温は8度。2月に8度で寒いと言ったら四方から文句を言われそうですが、家屋に暖房はありません。


 むしろ問題は、4日前は確かに28度あった、ということ。そして、10度だろうと28度だろうと湿度は90%近いので、太平洋岸育ちの自分には異質なべったりとした寒さ、ちょっと運動するとおかしいくらい暑い、という妙な気候です。気温が下がるとダウンコートを着ている人も見かけますが、動き回る必要のあるときには、日本のように撥水性のある防寒具を身につけていると、ちょっと動くとすぐに暑くて着ていられなくなるのです。


 なので、動く日は長袖の綿のシャツの上に重ね着して、一番上も綿のコート、という形に落ち着きました。中身を抜けば温度が上がっても着ていられるという理由で。


 バタバタしてまだ準備できていませんが、年賀状をくださった方にはこちらから新年のカードを送らせていただきます。気長に待っていてくださると幸いです。