祭りのあと

6月にやってきたときから、街中いたるところで見かけたこのキャラクター。

「東仔」と「亞妹」、東アジア競技大会のマスコットです。この写真は中秋節のときに撮った、巨大ランタンのひとつ。なんとも言いようのない雰囲気をかもし出しています。


 その東アジア競技大会、East Asian Games、「東亞大運動會」が終わりました。アジアオリンピック評議会の地区大会ということですが、地元の人で知らない人はいないであろう一大イベントでした。個人的にはフェローシップの仲間が日本チームにいそうだと思ったのですが、いなかったようです。5日夜の開会式のときは、対岸の舞台の様子を屋外の巨大スクリーンで鑑賞していたので、スクリーンに写る花火と本物の花火を並べて見られたのはなかなか貴重な体験でした。


 
 参加国は日本、中国、韓国、北朝鮮、香港、マカオ、モンゴル、中華台北(台湾)、グアム。開会式の最後をしめた、香港の人気歌手によるパフォーマンスが、80年代日本のヒット曲のカバーだったことに個人的には感慨を覚えました。


 最終日の15日、私はたまたまサッカーの香港対日本戦(決勝)を街の食堂のTVで見ていました。最後のPKに至って食堂じゅうのおじさんおばさんが、香港チームがシュートを入れるたびに歓声をあげる中で黙って一人で画面を見守っていました。


 結局一本差でホストチームの香港が優勝しましたが、その瞬間に、平和だなあと感じたのです。多分、その場にいた誰も、私が日本人だとは思わなかったと思うので。これがもし、ヨーロッパや南アメリカのサッカー大国への留学だったら、間違いなく食事なんかしてる場合じゃないでしょう。一人でホスト国に居て、周囲全員地元の人で、自分の母国とPKで接戦。


 昨年の北京オリンピックのときも私は香港にいたわけですが、現地で一番そういった「地元民の団結」を感じたのは、競技でなく、デパートの家電売り場で、閉会式に出向いた香港出身の歌手に見入る人たちの集団を見かけたときでした。


 だから何かというと、まだよくわからないのですが。


 ちなみにこれは関係ないですが、ショッピングモールの展示スペースで見つけたスワロフスキーのデコベンツです。街はもう、すっかりクリスマスです。