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思考のレッスン (文春文庫)

思考のレッスン (文春文庫)

 ものの考え方、資料の読み方、書き方、先行研究の読み方などについて、インタヴュー形式で書かれたガイドブック。数年前に社会学者の先輩にお勧めされて以来、なぜか書店で探していたのだがなかなか見つからず、ついにオンラインで購入。書きながら、書こうとしつつ、書きたくないなあという思いを抱えて読んだので参考になる面が多かった。

ポイント

読み方
  • おもしろがって読む(おもしろくない本は読むな)。必要になればおもしろく読めるはず。
  • 作家の系譜、扱う内容の変遷などを系統立てて読む。
  • 自分のベースになるテーマや領域を持って、それに立ち返りながら読む。
考え方
  • 問いは大事に温め、むやみに他人に問わない。
  • その道の著名人からの批判を必要以上に怖がらない。
書き方
  • 必然性を大切にして文章を組み立てる。1センテンスを最後まで組み立ててから文字に起こす。
  • 接続詞を上手に使って文章の方向を指し示す。前置きと結びの文は必要ない。